こんにちは!
えんちゃん。ハウスの山下友教です!

今日は農業のおはなし。
2025年3月分のマンスリーえんちゃんということですが、
イベントについて書こうと思ったので
早い方が良いかと思い、若干フライングです(笑)
・3月2日、16日に「自然栽培のプロが直伝!畑・家庭菜園のための年間計画講座」
・3月15日に谷口たかひさ氏お話会〜気候変動と自己肯定感〜
・3月29日、30日に生きる力を育むファミリー合宿~リトリート×自然体験×教育~
とイベントが続きますが、どうしてこんなに立て続けにやろうと思ったのか、
今回はその中でも、農業についてのお話をしていこうかと思います。
なんでペンションが農業のガチイベントやるの?という話
中居くんとフジテレビ事件の裏側
2025年2月、世間を騒がせたニュースといえば、
中居正広さんとフジテレビの問題ではないでしょうか。
各メディアやニュースサイトはもちろん、
SNSでもほとんどこれ一色と言っても良いくらい、騒がれた事件でした。
でも、こういった大勢の目を一箇所に集めるような報道がされている時、
なにか重大な法案が通ったりすることがよくあります。
今回も、スキャンダル報道の裏側でこんな法律が進められていたようです。
食料供給困難事態対策法
~食料供給が2割減ったり政府が緊急性を判断した際は、
総理+全閣僚を入れた会議を内閣に設置して、
そこから全国の生産者と流通業者に指示を出して管理する~
こういった法案が通り、4月1日からの施行に向けて準備が進められています。
簡単に要約すると、
「農業版の緊急事態法」のようなものです。
具体的にはどうなるのかというと、
・食料供給が2割減ったり、政府が緊急性を判断したら
・農家さんに増産計画を出させる(提出しない場合には20万円以下の罰金)
・計画通り出来なかったら、立ち入り検査などの介入(拒否したら罰金)
・配給制で国が食料を供給する
といった戦時中と同じような状態になるようです。
今現在、すでに野菜やお米の値段がどんどん上がっていて、
緊急事態を臭わせているところがありますし、
お米の価格が上がっているのに、
お米農家は前年度2割増しで倒産しており、
すでに虫の息の農家さんには厳しい法律と言わざるを得ません。
お米の自給率を意図的に減らしてきた歴史
そもそも、国はこれまで
農家さんにお米を作らせない減反政策をしてきました。
お米を減らすと補助金を出していた過去があり、
今は、減反政策とはうたっていないものの、
家畜用の米や米以外の作物をつくる農家に補助金を出しています。
(ステルス減反政策?)
年間、どのくらいの予算を使って進めているかというと、
①畑地化促進事業(田んぼを減らさせる)=700億円
②備蓄米の管理維持費=500億円
③お米の生産調整補助金=3000億円
合計4200億円の税金をお米の自給率を減らすために使っています。
名目としては、供給過多になることで相場が崩れないようにする、
ということのようですが、主食の食料自給率は国力の要になる部分。
むしろ、ほかの国では、生産を増やすために多額の税金を投入しているのです。
では、なぜ日本はわざわざお米の自給率を下げているのか?
上のような政策は、
憲法22条、営業の自由に違反するのでは?という声があがっています。
でも、政府は食料自給率を上げるつもりがないようなのです。
では、なにがしたいのかというと、
「輸入を増やす」
これが目的のようです。
主にアメリカからの圧力で、
戦時中に作りすぎて大量に余った小麦を
押し付けるカモとして給食メニューにパンが採用されたり…
といったことが過去にもありました。
輸入された安いお米
今まさに、国産のお米がどんどん高騰している中、
安いアメリカ米が店頭に置かれるようになりました。
輸送費があるはずなのに、なぜあんなに安くなるのでしょうか?
普通に考えたら、おかしいですよね。
遺伝子組み換えをしていても、
食品表示の義務がなくなり、見た目では分からない状態です。
そもそも、
輸入される食品には、長距離輸送するために
防カビ材や防腐剤を大量に使用しており、
見えない部分での健康コストは計り知れません。
アメリカが変わっていくしわ寄せ
ロバート・ケネディ・ジュニアは、
アメリカでの健康被害の拡大や医療などの観点から
「まずはアメリカ人の食べ物から毒を取ること」と言っています。
要は、食べ物を見直して健康になろうよ、ということなのですが、
では、そのアメリカで余った在庫はどこに行くのでしょうか?
海外では禁止されている様々な食品添加物が
日本では反対にどんどん規制緩和され、スーパーやコンビニに並んでいること。
海外で禁止されているグリホサートなどの危険な薬剤などが普通に売られていること。
※販売元はベトナム戦争で使われた枯葉剤を最も多く生産した企業です。
最近ではmRNAワクチン関連の企業が海外で撤退していく中、
日本のあちこちに工場が立ち始めていたりといったことも起きていますが、
日本のお米農家が潰れるまで、
安いアメリカ米がどんどん入ってきて、
完全に潰れたところで価格を一気に釣り上げる
という、これまで大企業がグローバル化の過程で
地域の商店などにやってきたことをそのままお米でもされる可能性があるのです。
あきたこまちR
いま、秋田県では
強い放射線を当ててつくることで遺伝子を変化させ、
カドミウム(イタイイタイ病の原因になった)フリーのお米をつくっています。
そして、そのお米を
秋田県は種子法上、「あきたこまち」という銘柄で登録するようです。
農産物検査法上、「あきたこまち」は産地銘柄ということのようで、
これまでの「あきたこまち」と見分けがつかなくなってしまいます。
そこで秋田県は、
「普通のあきたこまち」をつくられると、
「あきたこまちR」と交配したりしてしまい、
せっかくカドミウムをあまり吸わないお米に品種改良したのに、
その機能を維持できなくなるかもしれないと言っています。
要は、普通のあきたこまち作るのやめてよと圧をかけているわけで、
結果、小さな農家さんにとっては大打撃になる可能性があります。
これも憲法違反では?と言われているようなのですが、
そもそも、中身が違うものを同じ銘柄にするってどうなんでしょうか!?
今、国では
この放射線育苗米を全国区にしようとする動きがあるようです。
輸出入を増やしたい
目的は、カドミウムフリーのお米を海外に売りたいから。
つまり、輸出を増やしたいということのようですが、
先ほどの食料供給困難事態対策法と合わせてみていくと
輸出入によってお米が、お米農家がどうなっていくのかが見えてきます。
輸出用の食べ物をつくらされて、
作っている人は輸入品と安いものしか食べられないという、
途上国がやられていることと同じことが、今日本のお米で起きようとしているのです。
令和の百姓一揆
そこで、今、このような動きがあります。
「令和の百姓一揆」で日本の農、食、いのちを護ろう!
百姓を失うことは、生きる力を失うことそのものだと思うんです。
なので、今、わたしたちに出来ることはその生きる力を自分たちの手で取り戻すこと。
生きる力をとり戻すために
と、前置きが長くなりましたが、
今起こっていることを踏まえると、
自家栽培をする人が増えたらいいなと思っていますし、
1人でも多くの農家さんがしっかりと計画を通して
「時給10円」ではなく、
生業として生計を立てられるようになったらいいなと思っています。
そのための初心者からプロまで、全ての農に関わる人にとって
必ず役に立つ機会として設定したのが、
冒頭で話した3月2日、16日の
「自然栽培のプロが直伝!畑・家庭菜園のための年間計画講座」です。
今回はお米ではなく、野菜中心ではありますが、
日程の都合がつかなくても
この記事を見た時にはもう終わってしまっていても、
この講座はとても重要なので、今後も開催しようと思っています。
が、アフターフォローがメインになる予定なので、
新規の募集は今回限りになるかもしれません。
もし困っている農家さんや、家庭菜園を上手く出来るようにしたい
と思っている方が周りにいましたら、
ぜひお知らせ頂けたら嬉しいです。
えんちゃん。ハウスにLINEなどでメッセージいただけたら、
個別でご案内させて頂きます。
そして、生きる力を取り戻すという意味では、
同じくらい大切にしていることが詰まっているのがこちらの合宿。
これが、えんちゃん。ハウスの今できること。
やれることを一人ひとりがやっていきませんか?
という話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
えんちゃん。ハウス
山下友教